現在、奨学金を返済中の人は約475万人です。平均借入額は約310万円、月返済額は約15,000円。平均返済期間は14.5年です。
つまり、多くの卒業生は社会人になって37~38歳まで、毎月15,000円の返済を続けることになります。これは結婚、出産、住宅購入といった人生の重要な時期と完全に重なります。
では、保育・教育費実質無償化が実現したら、何が変わるのか。
■ 国立大学の場合:実質0円
国立大学の学費は以下の通りです。
・授業料:年間53万円
・入学金:28万円(初年度のみ)
・4年間の総額:53万円 × 4年 + 28万円 = 240万円
保育・教育費実質無償化では、この授業料と入学金が全額支給されます。
結果、学生の自己負担は:
・教科書代:年間3~5万円
・実習費(学科による):年間5~10万円
つまり、年間10~15万円程度です。
これはアルバイトで十分に賄える金額です。
国立大学を選べば、奨学金を一切借りずに卒業することができます。
■ 私立大学の場合
私立大学の平均学費(文系)は、入学金約30万円 + 年間授業料110万円です。
保育・教育費実質無償化では、国立大学相当(年間65万円)が支給されます。
結果、学生の負担は年間45万円程度となり、全体で約210万円の自己負担で進学できます。
■ 奨学金のビフォーアフター
国立大学
・現在:240万円を奨学金で借りる(月1万6,500円 × 14.5年)
・無償化後:奨学金不要
私立大学
・現在:420万円を奨学金で借りる(月2万9,000円 × 14.5年)
・無償化後:210万円の奨学金で済む(月1万4,500円 × 14.5年)
国立であれば奨学金が不要になり、私立であれば返済額が月2万9,000円から月1万4,500円に削減されるという試算が成り立ちます。